「工場で勤めていて将来に不安を感じる」
「大学に進学した友達との差を感じる」
「異業界へ転職をしてみたいが通用するかが不安」
工場勤務をしていると、よく頭をよぎる悩みだと思います。
この記事はそういった不安に寄り添い、どのように行動すれば良いかがわかるよう、また悩んでいる方が一歩踏み出してほしいと思い書きました。
私は営業職を7年経てから製造業へ転職し、今もなお製造業で働いております。
製造業の実情も、それ以外の世界も知っている私の経験が参考になればと思いますので「キャリアへの悩み」を持ってる方は、ぜひ参考にしてみてください。
不安を消すには、まず行動をすること。
製造業・工場で勤めていると、その工場ラインでの技能は培われていきますが、狭い世界での技能なため他の会社で通用するのかと不安になることもあるかと思います。その技能もとても難しいわけではなく、時間があれば多くの人が習熟できますので「こんな簡単な仕事」と思うことも多いと思います。
もちろん工場の中で覚えなければいけないことも多いですし、生産の効率化のために日々頭を使い考えていると思います。かつ基本的には体力仕事なので、客観的に見て工場で働くことが簡単かと言われたら、私はそうは思いません。
ですが勤務時間の中で身体だけ動かしていれば良い時間があることも事実ですし、周りで働いている方のキャリアを見て「自分はこのままで良いのか・・・」と不安に思うこともあるかと思います。
営業職に7年勤め、現在工場で働いている筆者の意見ですが「将来に不安を感じたらまず行動してみる」ことをオススメします。工場勤めの経験を活かせる他業種職場もありますし、他の会社で働くことは必ず自分にとってプラスになります。
また、実際に転職をしないとしても「転職活動をする」ことに大きな意味があります。転職活動をすると「自分のスキル」「自分の課題」「大切にしている価値観」「仕事に何を求めるか」こういったことを考え、棚卸ししていくことが求められます。そうすることにより、自分が何に不安・不満を感じているのか。自分は今転職すべきなのか、もっと準備をしてから転職すべきなのか、様々なことがわかっていきます。今の職場で働き続けるとしても、転職活動の経験はプラスになるため、ぜひ行動してみてください。
私は製造業に向いている?向いていない?
そもそも製造業に向いている人、向いていない人はどのような人なのでしょうか。性格的に向いていなければ働き続けることも難しいと思います。下記に筆者の考える製造業に向いている人、向いていない人の特性を書き出すので参考にしてください。
☆向いている人
- 収入や評価にあまり頓着が無い
- 単純作業の繰り返しが苦にならない
- 体力に自信がある
これだけ見ると誰でもできそうじゃんと思うかもしれないですが、これらも立派な特性です。特に単純作業の繰り返しは苦手な人には本当にキツく、同じ作業が続くと集中力が切れミスにつながる人も多いです。自分に当てはまると感じた方は製造業が向いている人だと思います。
☆向いていない人
- 収入や待遇で自分を評価してほしい人
- 新しいことにチャレンジしたい人
- 成長している実感を得ていたい人
このような方は製造業以外の方が本領を発揮できるのではと考えます。工場勤務だとどうしても収入や待遇の上がり方は緩やかになりますし、他の従業員と差別化を図って評価を得るということが難しいです。
新しいことにチャレンジしたい、成長したいと思えることがすごく大切で、こう思えている時が自分の人生にとってチャンスです。実際に能力や頑張りに応じて評価を大幅に変えてくれる会社も多く存在します。仕事で充実感を得られるようになると、生活自体が好転していきます。自分を変えたいと思う方は、転職活動をしてみてください。
そもそも異業界の転職は可能?
可能です。
ですが工場勤務の勤続年数が長くなればなるほど、異業界の転職へハードルが上がっていくことも事実です。現実的に考えると「20代なら転職可能」「30代までがラストチャンス」という認識になるかと思います。
工場勤務の方へは「単純作業の繰り返しで、思考が柔軟じゃない」と思われていることも多いです。工場で働く上でも製品異常や機器の故障など、突発的なトラブルはありますが営業や接客業のトラブルに比べると答えも出やすいですし、問題解決までの時間も短く、精神的な負担もかなり少ないです。
なので工場勤務というだけで偏見を持たれていることが多いです。
また転職サイトに登録するとエージェントという担当がついてくれますが、そのエージェントが工場勤務の求人に絞って紹介をしてくるパターンも多いです。エージェントは転職希望者を転職させることで成果報酬が発生しますので、転職希望者の今の能力で転職できやすい企業を紹介する傾向にあります。他業界に挑戦したいという旨を伝えても「いまさら他業界は厳しいんじゃないか」と諭されるパターンも多いと聞くので、担当がついてもらったらまず始めに自分の意思をしっかり伝え、意思に沿わない場合は転職をするつもりは無いと伝えるべきですね。
オススメの転職先 製造業をまず抜け出したい人
それでは実際に製造業から転職する上で、オススメできる職を紹介していきます。転職をしたとしても仕事が合わず、結果不幸せになってしまったら元も子もありません。
まずは製造業を抜けだし、外の世界を見ることに重きを置きたいと考えている人へのオススメ職種を伝えていきます。
・事務職
ひとくちに事務職と言っても具体的な内容まではピンと来ないかもしれませんが、データ入力や電話対応、書類の作成や処理、発送物対応などが主な業務となります。
雑務をこなし営業社員や管理職をサポートする仕事となります。実は製造業と必要な能力は似ており、コツコツとした作業が得意ということをアピールできます。専門的な知識や資格を求められないことが多いため、未経験からチャレンジしやすい職種といえます。また帰宅時間をコントロールしやすいため、仕事とプライベートの充実を両立させたい方にオススメできる職種といえます。
・警備会社
警備員といえば、誰でも一度は見かけたことがある職種だと思います。商業施設やオフィスビル、公共施設にて巡回や案内をしながら監視や対応を行う仕事です。人と接する機会も少なく、基本的には立ち仕事となるため製造業の働き方に近いといえます。
また警備業界にも検定や資格が存在し、今後のキャリアアップも視野に入れながら勤めていける職種でもあります。働く場所や勤務時間が自分の希望に合えば、製造業界からの転職はしやすい業界といえます。
オススメの転職先 自分のスキルアップを目指す人
ここからは自分のスキルアップを目指す人向けの転職先となります。転職活動のハードルは上がりますが、自分の人生にとってプラスになると思うので、チャレンジしてみてください。
・営業職
コミュニケーション能力とメンタルの強さに自信がある人は目指してみてください。営業職にもいろいろ種類があり、大きくは法人営業と個人営業に分けられます。法人営業よりも個人営業の方が成果主義で給料が決まることが多いため、収入を大幅に上げたい方は個人営業をオススメします。ですが成果主義の職種は離職率が高いことも事実ですので、まずは法人のルート営業に転職し、営業のイロハを学ぶことも良いかもしれません。
営業職というと話が上手でプレゼン力の必要な職種と思われがちですが、その実はコツコツとした活動が必要になってきます。勤務時間の使い方も自由度が高いため、業務を効率化し時間を有効に使うことが求められます。そのため製造業で培われたスキルを生かしていける職種でもあるといえます。
・IT業界
自分のキャリアを大幅に変えたい方にはオススメできる業界です。世の中の流れもプログラマーの需要はありますし、ChatGPT等のAIアプリも出てきておりIT業界の最盛期を今迎えていると感じております。どこの業界も人材不足であることには変わりないので、20~30代であれば未経験からチャレンジ可能かと考えます。
ですが製造業とはまた違った「手に職」が必要なことも確かですので、プログラマー養成講座などを受講してみて自分に合うかどうかを検討してみるのも一つの手かと思います。
まとめ
転職活動をしましょう。
実際すぐに転職をしなかったとしても、転職活動をすることによって自分の能力がわかりますし、行動することで何か自信につながると思います。
通常の転職サービスの他にフミダスという「製造業界からの転職」に特化したサービスも存在します。製造業界にいる人の悩みや、転職活動するにあたってのハードルなど細かにアドバイスをもらえます。
悩んでいるとしたら、まず無料相談を受けてみてください。
億劫なのは一歩目だけで、始めてみると案外簡単に進められるものです。
これを読んでくれた方が、後悔の無いキャリアを重ねられることを願っております。
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